
転職したい気持ちはずっとあるんです。でも、給料が下がったらどうしようって考えると、いつもぼーっと求人を見てるだけで。





その怖さは自然なものですよ。生活に直結することですから、慎重になって当然です。





実際のところ、転職したら給料って上がるものなんですか? 下がる人のほうが多いイメージがあって。





それでは実際に、国の数字を見てみましょう。正直、上がる人も下がる人も、どちらもいます。
この記事で扱うテーマ
20〜30代は、約半数が年収アップしている


先に結論を書きます。20〜30代で転職した人は、およそ半数が前の会社より年収が上がっています。
厚生労働省が毎年まとめている、転職した人の給料の変化です。
| 年齢 | 上がった | 下がった |
|---|---|---|
| 20〜24歳 | 50.5% | 16.8% |
| 25〜29歳 | 46.3% | 29.2% |
| 30〜34歳 | 46.1% | 24.2% |
| 35〜39歳 | 45.5% | 24.3% |
| 全年齢 | 40.5% | 29.4% |
出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査」(2025年8月公表)。残りは「変わらない」
どの年代も、上がった人のほうが下がった人より多いという結果です。
10年前は、ほぼ半々だった
同じ調査で、全年齢の推移を見るとこうなります。
| 上がった | 下がった | |
|---|---|---|
| 2015年 | 35.6% | 33.5% |
| 2024年 | 40.5% | 29.4% |
10年前は、上がる人と下がる人がほとんど同じ割合でした。今は上がる人のほうがはっきり多い。
「転職すると給料が下がる」というイメージは、少し前の時代のものになりつつあります。
上がった額は、月にすると1万6,000円





上がる人が多いのは分かりました。でも、いくらくらい上がるんですか?





ここは期待しすぎないで見てくださいね。夢みたいな金額ではないので。
2025年に転職した正社員への調査では、平均年収がこう変わっています。
| 年収の変化 | 月にすると | |
|---|---|---|
| 全体 | +19.2万円 | 約1万6,000円 |
| 20代 | +21.5万円 | 約1万8,000円 |
| 30代 | +32.4万円 | 約2万7,000円 |
出典:マイナビ「転職動向調査2026年版」(2025年に転職した正社員1,446名)。月の金額は年収を12で割った目安で、税金などが引かれる前の額
月1万6,000円。人生が変わるほどの額ではありません。
ただ、動かなければ0円だったものです。年単位で見れば20万円近く、30代なら30万円を超えます。
劇的ではないけれど、確実に差がつく。それくらいの温度感で受け止めるのがちょうどいいと思います。
なぜ今、上がりやすいのか
理由はシンプルで、会社が人を取り合っているからです。
厚生労働省の分析では、2010年代以降、人手が足りないと感じる会社がこれまでより多く、その状態が長く続いているとされています。
賃上げの流れも強まっています。
| 2023年の賃上げ率 | 3.60%(30年ぶりの高水準) |
| 2024年の賃上げ率 | 5.10%(33年ぶりの高水準) |
出典:厚生労働省「令和6年版 労働経済の分析」(2024年は連合の集計)
人が足りない会社は、給料を上げてでも人を採ろうとします。今は、働く側が選びやすい時代だということです。


ただし、3人に1人は下がっている
ここは正直に書いておきます。
全年齢で見ると、転職して年収が下がった人は29.4%。およそ3人に1人です。
しかも年齢が上がるほど、下がる側に傾きます。55〜59歳では、上がった人27.4%に対して下がった人が36.6%と逆転します。
一方で、上がりやすい転職の形も見えています。
| 転職の形 | 上がった | 下がった |
|---|---|---|
| 全体 | 40.5% | 29.4% |
| 正社員から正社員へ | 42.0% | 25.7% |
出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査」。正社員はフルタイムで雇用期間の定めがない人
若いうちに、雇われ方を落とさずに動く。それだけで、上がる側に入る確率は高くなります。
怖くて動けないのは、あなただけではない
退職に関する意識調査では、辞めようと思っても辞められなかった経験がある人が54.9%。その理由として「一時的に収入が減る不安」を挙げた人は38.6%でした。
また別の調査では、約7割が「年収が下がる転職は受け入れられない」と答えています。
出典:Job総研「2025年 退職に関する意識調査」、マイナビ「転職活動実態調査(2026年)」
年収だけで決めなくていい





月1万6,000円かあ。それなら、今のままでもいいのかなって気もしてきました。





その答えも間違いではないですよ。ただ、転職したかった理由は、本当に給料だけでしたか?
実は、転職した人の多くは年収だけで動いていません。
国の統計で年収が「変わらない」「下がった」人を合わせると、6割近くになります。それでも、その人たちは転職を選んでいます。年収の上昇を特に求めていないという人も、約2割いました。
では、実際にはどんな理由で辞めているのか。厚生労働省の調査で、年代ごとに多かった理由を読者の言葉に置き換えるとこうなります。
| こんな気持ち | 多かった層 |
|---|---|
| この給料のままじゃ、将来が描けない | 25〜29歳・男性で最多(16.9%) |
| この会社、5年後もあるのかな | 30〜34歳・男性で最多(14.9%) |
| 残業と休日出勤で、自分の時間がない | 25〜29歳・女性で最多(15.2%) |
| あの人と働くのが、もう限界 | 25〜29歳・女性で14.0% |
| ここにいても、何も身につかない気がする | 転職者の半数以上が停滞感を経験 |
出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査」(転職者が前職を辞めた理由)、マイナビ「転職動向調査2026年版」
あなたに一番近いのは、どれでしょうか。
給料が理由なら、月1万6,000円はちゃんと意味のある数字です。
働き方や人間関係が理由なら、年収が変わらなくても、転職する価値は十分にあります。


目的から、次の一歩を決める
目的がはっきりすると、転職先で確かめるべきことも決まります。
| 目的 | 転職先で確かめること |
|---|---|
| 給料を上げたい | 昇給の仕組み、会社の規模 |
| 会社の将来が不安 | 業績の推移、事業の伸び |
| 自分の時間がほしい | 実際の残業時間、休日の取りやすさ |
| 人間関係を変えたい | 配属先の雰囲気、面接で会う人の様子 |
| 成長したい | 任される仕事の中身、身につくこと |
給料の相場そのものが気になる方は、こちらで年齢別・会社の規模別の数字をまとめました。
目的そのものがまだぼんやりしている方は、自分の軸の整理から始めるのもおすすめです。
上がる側に入れるか、動く前に確かめる
上がる側に入れるかどうかは、自分ではなかなか判断できません。
少しでも年収を上げたい。
次の職場で、同じ失敗を繰り返したくない。
そう思うなら、動く前に一度、今の自分がどれくらいで評価されるのかを聞いてみるのが近道です。
20代の方は、こちらを参考にしてください。
30代の方は、こちらを。
まとめ:上がりやすい時代。でも、目的が先





私、給料よりも残業のほうがしんどかったんだと思います。年収ばかり気にして、そこを見てなかったです。





それが分かっただけで、探す求人がぐっと絞れますね。半年悩んだ分、ちゃんと前に進んでいますよ。
今日の内容を整理します。
- 120〜30代で転職した人は、およそ半数が年収アップ
- 2上がった額は平均19.2万円。月にすると約1万6,000円
- 3人手不足で、働く側が選びやすい時代になっている
- 4ただし3人に1人は下がる。若いうちに、正社員から正社員へ動くと上がりやすい
- 5実際の転職理由は、給料だけでなく働き方や人間関係も多い
転職で年収は、上がりやすくなっています。
それでも、月1万6,000円のためだけに動く必要はありません。逆に、年収が変わらなくても、今の場所で削られているものがあるなら、動く理由になります。
何のために動くのか。そこが決まれば、下がるのが怖いという気持ちとも、ちゃんと向き合えるはずです。





まずは残業の少なさで求人を絞ってみます。そこから、給料も比べてみようと思います。





いい順番です。目的が先に決まっている人は、迷っても戻ってこられますからね〜。


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実際に動き出してから出てくる迷いや不安は、「動く」のまとめで整理しています。







