
なんだか最近、周りがみんな副業してる気がして焦ります。SNS見ると「月20万」とか流れてくるし、自分だけ何もしてないなって。





その焦り、わかります。ただ「みんな」の中身を調べると、けっこう景色が変わりますよ。





景色、ですか。みんなライターとか動画編集とかやってるんじゃないんですか?





実は、副業でやってることの1位は接客と販売のアルバイトなんですよ。みんながクリエイティブなことをやってるわけではないんです。
この記事で扱うテーマ
やっている人は、思ったより少ない
先に結論から。副業をしている正社員は、9人に1人です。
パーソル総合研究所が正社員3万8,766人に聞いた2025年の調査では、副業実施率は11.0%でした。過去最高の数字です。
年代別に見ると若い層ほど高く、20代男性は20.2%と平均を大きく上回ります。
出典:パーソル総合研究所「第四回 副業の実態・意識に関する定量調査」(2025年)
一方で、マイナビの2026年の調査では、副業に前向きな20代は7割にのぼります。
やりたい人は7割、やっている人は1〜2割。
大半は「やりたいけど、やっていない」状態です。


中身を見ると、想像と違う
では、その1〜2割の人は何をしているのか。
社会人1万5,000人に聞いた調査の結果です。
| 副業の内容 | 割合 |
|---|---|
| サービス業(接客・販売) | 21.3% |
| 株/FX | 18.4% |
| ネットビジネス(通販・アフィリエイト等) | 10.6% |
| 講師/家庭教師/試験監督 | 6.3% |
| 事務作業 | 6.0% |
| ホームページ・CGなどの制作 | 4.7% |
| マーケティング・広報・編集・ライター | 4.6% |
| 運送/配達(Uber Eatsなど) | 3.5% |
| PC・回線設定/プログラミング | 2.9% |
出典:doda「副業の実態調査」(正社員1万5,000人・複数回答)
1位は接客・販売のアルバイトでした。
ネットで「おすすめ副業」として並ぶライターは4.6%、プログラミングは2.9%。記事で推されている順番と、実際にやられている順番は一致していません。
ちなみに2位の株・FXは、働いて稼ぐ副業ではありません。
つまり現実の副業の多くは、休日にシフトを入れることです。実際、副業をする時間帯で最も多いのは「休日」で71.2%でした。


稼げている額と、かかっている負担





じゃあ実際、いくらくらい稼げてるんですか?





ここも、覚悟して見てもらったほうがいいかもしれません。
| 副業の月収 | 割合 |
|---|---|
| 1万円未満 | 48.1% |
| 1万円台〜4万円台 | 28.1% |
| 5万円台〜9万円台 | 10.0% |
| 10万円以上 | 13.8% |
出典:doda「副業の実態調査」
およそ半数が月1万円未満です。20代の平均月収は27,968円でした。
ただし調査によって数字は変わります。厚生労働省の要請で行われた調査では、月3万円未満が27.3%、5〜10万円未満が27.1%という結果でした。対象者が違えば、見える景色も変わります。
4人に1人が、体調か仕事に影響
金額以上に見ておきたい数字があります。
「副業で過重労働となり、仕事に支障が出た」または「体調を崩した」と答えた人は26.9%。2021年の20.7%から上昇しています。
4人に1人が、どこかで無理をしています。
月1万円のために体調を崩したら、割に合いません。ここは正直に見ておいたほうがいいところです。
副業には、2つの道がある
ここまでの数字を並べると、副業はやめておけという話に見えるかもしれません。
ただ、「副業」という一語の中に、性質のまったく違う2つが混ざっています。
| 時間を売る型 | 自分で受ける型 | |
|---|---|---|
| 例 | 接客・販売、軽作業、配達 | ライター、デザイン、制作 |
| やっている人 | 多い(21.3%) | 少ない(4.6%) |
| 始めやすさ | すぐ始まる | 時間がかかる |
| 最初の1ヶ月 | 時給1,200円×20時間=2.4万円 | 時給に直すと数百円のことも |
| その後 | 時給で頭打ち | 単価が上がっていく |
| 残るもの | 収入 | 収入+スキルと実績 |
時給で比べると、最初は確実に負けます。
それでも選ぶ理由があるとすれば、時給が上がっていく側にいるかどうかです。
実際、副業の時給は上がっています。
| 2018年 | 2025年 | |
|---|---|---|
| 副業の時給(中央値) | 1,250円 | 2,083円 |
出典:パーソル総合研究所「第四回 副業の実態・意識に関する定量調査」
7年で1.7倍。アルバイトの時給だけでは、ここまで動きません。
月の副業時間は平均23.0時間なので、時給2,000円で月23時間なら、4万円台という計算になります。あくまで目安ですが、月5万円は手が届かない数字ではありません。
本業が雇われなら
本業ですでに時間を売っているなら、副業まで時間を売る必要はないかもしれません。
時給で考えると割に合わないことでも、将来につながるなら試す価値があります。それを試せるのが副業の強みです。


それでも、今から始める価値はあるか





でも今から始めても、もう遅い気がして。みんな先に始めてますよね。





さっきの数字を思い出してください。制作系をやっている人、全体の数パーセントでしたよね。
ライターが4.6%、プログラミングが2.9%という数字は、まだ誰も来ていない場所とも読めます。
接客・販売が21.3%なのは、誰でもすぐ始められるからです。誰でもできる場所は、その分だけ単価が決まってしまいます。
もうひとつ、変化があります。副業を始める理由が変わってきました。
- 1「収入が足りないから」という理由は減少
- 2「好きなことをやりたい」が上昇
- 3「自分のスキルが他でも通用するか試したい」が上昇
出典:パーソル総合研究所「第四回 副業の実態・意識に関する定量調査」
生活のためだけでなく、自分を試す場所として副業を選ぶ人が増えています。
副業先の企業に転職した人も6.7%いて、その人たちは通常の転職者より「働くことで幸せを感じている」割合が高いという結果も出ています。
始めるなら、手元にあるものから
いきなり大きなスキルを身につける必要はありません。
今の仕事で使っている知識や、人に頼まれがちなことから始められます。
これから学んで始めたい方は、こちらもどうぞ。
まとめ:「副業」で一括りにしない





副業って聞くと全部同じものだと思ってました。中身が全然違うんですね。





一語にまとめられているだけで、中身は別物ですからね。どっちをやるかで、3年後が変わりますよ。
今日の内容を整理します。
- 1副業をしている正社員は11.0%。20代男性は20.2%
- 21位は接客・販売の21.3%。ライターは4.6%、プログラミングは2.9%
- 3およそ半数が月1万円未満。4人に1人は体調か仕事に影響が出ている
- 4時間を売る型は頭打ち、自分で受ける型は単価が上がる
- 5副業の時給の中央値は7年で1,250円→2,083円に上昇
周りがみんな副業で稼いでいるように見えていたなら、それは見えている情報が偏っていただけです。
実際にやっている人は1〜2割で、その多くは休日にシフトを入れています。
だからこそ、どちらの道を選ぶかを先に決めてください。
すぐお金が必要なら、時間を売る型が確実です。
3年後に違う場所にいたいなら、時給を捨てる期間が必要になります。
本業を変えることも選択肢のひとつです。





とりあえず今の仕事で得意なこと、書き出してみます。そこからなら始められそうなので。





いい入り方です。ゼロから探すより、手元にあるものを売るほうがずっと早いですからね。
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実際に動き出してから出てくる迷いや不安は、「動く」のまとめで整理しています。






