
何か勉強しないとまずいと思いながら、結局何もしないまま1年経ちました。周りはちゃんとやってるんだろうなと思うと、けっこうしんどいです。





周りがちゃんとやってると思ってます?





え、やってるんじゃないですか?資格取ったとか、スクール通ってるとか、SNSでもよく見ますし。





国の統計を見ると、だいぶ違う景色が出てきますよ。まず数字から見てみましょうか。
この記事で扱うテーマ
社会人の勉強時間は、1日7分
総務省が5年ごとに行っている大規模な調査があります。
そこで出ている、働いている人が学習や自己啓発に使う時間は1日あたり平均7分でした。
出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査」
ちなみに5年前の調査では6分です。5年かけて1分増えました。
この7分という数字は、勉強している人の平均ではありません。まったくしていない人も含めた、全体の平均です。
つまり毎日1時間勉強している人が1人いたら、その裏で8人がゼロ分、という計算になります。
周りがちゃんとやっているように見えるのは、やっている人だけが発信しているからです。


18カ国で、日本が最下位でした





1日7分って、実質やってないのと同じじゃないですか。





ええ。しかも他の国と比べると、もっとはっきりします。
パーソル総合研究所が、世界18カ国の働く人を対象に調査をしています。
「勤務先以外で、成長のために何か学んでいますか」という質問に対する結果です。
| 日本 | 18カ国平均 | |
|---|---|---|
| とくに何もしていない | 52.6% | 18.0% |
| すでに自己投資している | 40.0% | 7割超 |
| 今後も投資する予定はない | 42.0% | — |
出典:パーソル総合研究所「グローバル就業実態・成長意識調査」(2022年)
「何もしていない」が52.6%で、18カ国中1位。平均の3倍近い数字です。
同じ調査で、働くことに幸せを感じている人の割合も出ています。日本は49.1%で、こちらも18カ国で最下位でした。全体平均は74.7%です。
学んでいないのはあなただけではなく、国全体の傾向です。


怠けているから、ではありません
ここまで読むと、日本人の意識が低いという話に見えるかもしれません。
調査を行ったパーソル総合研究所は、別の見方を示しています。
言い換えると、こうなります。
- 1日本では、スキルは会社が入社後に教えるものだった
- 2だから外で勉強しても、評価や配置に反映されにくい
- 3時間を使っても見返りがないなら、やらないほうが合理的
意識が低いのではなく、学んでも報われにくい仕組みの中にいたという話です。
何もしていない自分を責めていたなら、そこは少し降ろしていいと思います。環境に合わせた判断をしていただけです。


ただ、前提は変わりつつあります
とはいえ、その前提がいつまで続くかは分かりません。
2019年にはトヨタの社長が「終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と発言し、大きく報じられました。
会社が最後まで面倒を見てくれるという前提は、以前より確かなものではなくなっています。
ただし、だから今すぐ勉強しろという話でもありません。焦って始めたものは、だいたい続きません。
止まっている理由は、2つしかない





少し気は楽になりました。でも、このままでいいとも思えなくて。





じゃあ、何が邪魔をしているか見ていきましょう。だいたい2つに絞れます。
学ばない理由を尋ねた調査では、上位の答えがほぼ決まっています。
学ばない理由の上位
1位:仕事が忙しくて時間が取れない
2位:やっても会社で評価されない
3位:費用を負担する余裕がない
2位はここまで書いてきた構造の話なので、個人にはどうしようもありません。
ただし1位と3位は、外から手を入れられます。
時間の問題
1日7分が平均という国で、いきなり毎日2時間は現実的ではありません。
独学が続かないのは意志の問題ではなく、締め切りも予定もないから後回しになるというだけの話です。
予約制の講座なら、日時が先に決まります。仕組みで解決できる部分です。
費用の問題
講座の受講料は数十万円が相場です。簡単に出せる額ではありません。
ただ、国が費用の一部を負担する制度があります。受講料の20%から、条件によっては80%まで戻ってきます。
働きながらでも使えますし、辞めた直後でも対象になります。
制度の中身と、使う前にやるべき手続きについては、こちらにまとめました。
どの講座を選べばいいか分からない場合は、こちらもどうぞ。
まとめ:やっていないのが普通の国です





自分だけ置いていかれてると思ってましたけど、半分以上が何もしてないんですね。





そういうことです。逆に言えば、少し動くだけで目立てる環境でもありますよ〜。
今日の内容を整理します。
- 1働く人の学習時間は1日平均7分。5年で1分しか増えていない
- 2社外で何も学んでいない人は52.6%で、18カ国中1位
- 3意識が低いのではなく、学んでも報われにくい仕組みだった
- 4止まっている理由は、時間と費用にほぼ集約される
- 5どちらも、仕組みと制度で下げられる
何もしていないことを、性格のせいにしなくていいと思います。
周りも同じです。むしろ半分以上が何もしていない環境なので、少し動くだけで位置は変わります。
1日7分が平均の国で、週に1回2時間の講座に通う。
それだけで上位側に入ります。
気負う必要はありません。基準がそもそも低いだけです。





ハードル上げすぎてたのかもしれません。まず何があるか調べてみます。





調べるところまでは無料ですからね〜。それだけでも7分は超えますよ。
次に読む
実際に動き出してから出てくる迷いや不安は、「動く」のまとめで整理しています。





