
SNSを開くと「30代で年収1,000万円超えました」って投稿ばかり流れてきて。同い年なのに、自分だけ取り残されてる気がするんです。





あれだけ見かけると、周りはみんなそうなのかなって思いますよね。





実際、30代で1,000万円って、どれくらいいるものなんですか?





国の統計で調べてみました。答えは約50人に1人です。
この記事で扱うテーマ
データで見る「30代で年収1,000万円」の本当の割合
総務省の「就業構造基本調査」は、働いている人の年齢と年収を、5歳きざみで細かく出している統計です。ここから、30代で年収1,000万円以上の人の割合を計算しました。
| 30代(30〜39歳) | 1,000万円以上の割合 | 目安 |
|---|---|---|
| 全体 | 2.1% | 約50人に1人 |
| 男性 | 3.3% | 約30人に1人 |
| 女性 | 0.6% | 約170人に1人 |
| 正社員に限った場合 | 2.3% | 約45人に1人 |
出典:総務省「令和4年就業構造基本調査」表04200(2022年)をもとに、このブログで計算。「年収」は主な仕事からの年間収入・収益で、副業の収入は含みません
30代で働いている人は約1,170万人。そのうち年収1,000万円以上は約24万人です。50人いる職場なら、1人いるかどうかという数字です。


30代前半なら、さらに少ない
| 年齢 | 1,000万円以上の割合 |
|---|---|
| 25〜29歳 | 0.3% |
| 30〜34歳 | 1.3%(約75人に1人) |
| 35〜39歳 | 2.7% |
| 40〜44歳 | 4.1% |
出典:総務省「令和4年就業構造基本調査」表04200(2022年)をもとに、このブログで計算
30代で1,000万円に届いている人の多くは、30代後半です。30代前半で1,000万円は、75人に1人しかいません。
ほかのデータと比べても
国税庁の調査では、会社員などの給与所得者全体(全年齢)で、年収1,000万円を超える人は5.6%。30代の平均年収は、次のとおりです。
| 年齢 | 平均年収 |
|---|---|
| 30〜34歳 | 448.7万円 |
| 35〜39歳 | 482.1万円 |
出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」(1年を通じて勤務した給与所得者。税金や社会保険料を引く前の金額)。総務省の調査とは対象と定義が違うため、数字を直接比べることはできません
平均でも、1,000万円の半分に届きません。30代で1,000万円は、どの統計で見ても「かなりの少数派」です。
なぜSNSには1,000万円プレーヤーがあふれて見えるのか





50人に1人なら、SNSでこんなに見かけるのはおかしくないですか?





そこには、いくつかの「からくり」があります。誰かを嘘つきと決めつける話ではなく、見え方の仕組みの話です。
1. 「年収」という言葉のすり替え
SNSの「年収1,000万円」は、統計の「年収」と同じものとは限りません。
- 1売上:経費を引く前の金額。手元に残るお金はずっと少ない
- 2世帯年収:夫婦2人分を合わせた金額
- 3副業込み:本業と副業を足した金額
どれも嘘ではありません。ただ、見る側は「1人が会社からもらう給料」だと受け取りがちです。
2. 一番いい年だけが切り取られる
収入が大きく上下する仕事なら、一度だけ1,000万円を超えた年があってもおかしくありません。発信されるのは、たいていその年の数字です。翌年に下がっても、わざわざ報告する人はほとんどいません。
3. その先に、売りたいものがある
試しに、noteで「30代で年収1,000万円」を名乗っている人の発信を調べてみました。条件に合ったのは4人と少なく、全体の傾向とは言えませんが、中身はこうでした。
| 収入の証拠(源泉徴収票など)を出していた人 | 0人 |
| 収入の内訳が分からなかった人 | 3人 |
| 読み進めると「世帯年収」だった人 | 1人 |
| 有料記事やメンバーシップを販売していた人 | 3人 |
2026年10月、noteで公開されている発信をこのブログで調査(4人)
「年収1,000万円」は、それ自体が、人を集めるための看板になっていることがあります。看板が大きいほど、その先の商品は売れやすくなるからです。
4. 稼いでいない人は、年収を投稿しない
そもそも、年収450万円の人が「今年も450万円でした」と投稿することは、まずありません。タイムラインに流れてくるのは、言いたくなる数字を持っている人だけです。50人に1人の数字が、何倍にも濃縮されて目に入っています。


信じていい発信と、疑っていい発信の見分け方
もちろん、本当に30代で1,000万円を稼いでいる人もいます。統計では、30代で約24万人です。
たとえば、大谷翔平選手がたくさん稼いでいることを疑う人はいません。誰なのか、何で稼いでいるのかが、誰からも見えているからです。逆に言えば、そこが見えない発信は、そのまま受け取らなくていいということです。
| 見るところ | 信じていい | 疑っていい |
|---|---|---|
| 身元 | 名前や顔、所属が分かる。メディアに出ている | 匿名で、経歴も確かめられない |
| 稼ぎ方 | 何の仕事・事業で稼いでいるか分かる | 「ネットで」「仕組みで」など中身がぼやけている |
| 根拠 | 数字の出どころや内訳を示している | 金額だけで、内訳も証拠もない |
| 発信の目的 | 仕事の紹介や記録が中心 | 有料記事・講座・コミュニティへの誘導がある |
4つすべてが「疑っていい」側にそろっていたら、その投稿で焦る必要はありません。
実は統計にも、ひとつヒントがあります。30代で年収1,500万円以上の人のうち、約4割は正社員ではなく、会社の役員や自営業などでした。とても高い収入ほど、事業をしている人の割合が増えます。だからこそ、「何の事業で稼いでいるのか」が見えるかどうかが、信じていいかの分かれ目になります。
出典:総務省「令和4年就業構造基本調査」表04200(2022年)をもとに、このブログで計算。30代で1,500万円以上の約5.0万人のうち、正社員は約3.1万人
運営者の本音
正直、そういう投稿を見て焦ったことがないと言えば嘘になります。
運営者の本音
でもよく見てみると、何の事業で稼いでいるのか、中身がまったく見えてこない人がほとんどでした。


まとめ:目に入る情報だけが全てではない





50人に1人だったんですね。取り残されてるどころか、ほとんどの人が同じ側にいたんだ。





そうなんです。タイムラインは、50人のうちの1人だけを映す場所ですからね。
今日の内容を整理します。
- 130代で年収1,000万円以上は約50人に1人。30代前半なら約75人に1人
- 230代の平均年収は450〜480万円ほど
- 3SNSの「年収」は、売上・世帯年収・副業込みのことがある
- 4高収入アピールの先に、売りたいものがあることも多い
- 5身元・稼ぎ方・根拠・発信の目的が見えない投稿は、そのまま受け取らなくていい
収入を上げたいと思うこと自体は、悪いことではありません。問題は、ゆがんだ物差しで自分を測って、焦ってしまうことです。
比べるなら、タイムラインではなく統計と。そのうえで、去年の自分より少し前に進めているかを見ていけば十分です。





次にああいう投稿を見たら、まず「何で稼いでる人なんだろう」って見てみます。





それだけで、ずいぶん楽になりますよ。焦りの正体が見えれば、自分のペースを取り戻せますからね〜。


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