
何かスキルを身につけたくて講座を探してるんですけど、数が多すぎて。どれを選べばいいのか全然わからなくて、結局何も決められないまま1ヶ月経ちました。

比較サイトは見ましたか?

見たんですけど「目的を明確に」とか「サポート体制を確認」とか書いてあって。それができたら苦労しないというか。しかも数十万円するので、失敗したくなくて動けないんです。

じゃあ、もっと単純な基準をひとつお教えします。自分で調べられるやつです。
この記事で扱うテーマ
独学で始めると、たいてい同じところで止まる
講座の話に入る前に、ひとつだけ確認しておきます。
今は無料の教材がいくらでもあります。YouTubeでも本でも、始めるだけなら独学で十分です。
問題はその先で、多くの人が同じところで止まります。
- 1自分のやり方が正しいのか、判断できない
- 2どの順番で進めればいいか分からない
- 3作ったものが仕事のレベルに届いているか分からない
どれも「見てくれる人がいない」という一点から来ています。
逆に言えば、そこさえ解決すれば独学でも進みます。友人に詳しい人がいるなら、講座は要りません。
いない場合に、お金を払って見てもらう。それが講座です。

選べないのは、基準がないから
講座を比べるとき、よく出てくる基準があります。
目的を明確にする。カリキュラムが合っているか確認する。サポート体制を見る。
どれも正しいのですが、全部そろって曖昧です。
「自分に合っているか」は、受けてみないと分かりません。
受ける前に判断しろと言われても、材料がありません。
しかも数十万円です。慎重になって当然だと思います。
必要なのは、自分で確認できる基準です。
国に登録されている講座がある

自分で確認できる基準って、何かあるんですか?

国が指定している講座かどうか、です。厚生労働省のサイトで、誰でも調べられますよ〜。
「教育訓練給付制度」という国の仕組みがあります。
厚生労働大臣が指定した講座を修了すると、払った受講料の一部が戻ってくる制度です。
指定されている講座は、全体で約17,000あります。
ここで大事なのは、お金の話より「指定を受けているかどうかが、外から確認できる」という点です。
誰でも名乗れるものではありません。
講座を提供する側が申請し、国が審査して、指定を受ける必要があります。
ただし、内容までは保証していません
ここは誤解しないでください。
指定を受けている講座でも、中身の質まで国が保証しているわけではありません。
検索システムに書かれている注意
厚生労働省が指定したからといってその講座の内容や正確性を審査したわけではありません。
目標となる資格や就職に結びつくかどうかは自己責任です。
つまり「国が指定しているから安心」ではありません。
それでも、一定の基準を満たして申請と審査を通っているのは事実です。
何も手がかりがない状態と比べれば、絞り込みの材料にはなります。

受講料の一部が戻ってきます
お金の話もしておきます。
制度は3種類あり、講座によってどれに当たるかが変わります。
| 種類 | 戻ってくる額 | 講座の例 |
|---|---|---|
| 一般 | 20%(上限10万円) | 簿記、TOEIC、Webデザイン |
| 特定一般 | 40%(上限20万円) | 介護、大型免許など |
| 専門実践 | 最大80% | 看護、保育、専門的なIT分野 |
特定一般と専門実践は、条件を満たした場合の追加分を含みます
一番多いのは、上の「一般」です。50万円の講座なら10万円が戻ります。

使える条件
難しく見えますが、実際はシンプルです。
初めて使う場合
会社で働いていて、給料から雇用保険が引かれていた期間が1年以上あればOK。
辞めた方も対象です。ただし辞めた日の翌日から1年以内に受講を始める必要があります。
2回目以降は、加入期間が3年以上で、かつ前回の受給から3年経っていることが条件になります。
公務員と自営業の方は対象外です。雇用保険に入っていないためです。
今の状況で、使える制度が違います
実はもうひとつ、知っておくと得な話があります。
今が働いている状態か、辞めている状態かで、使える仕組みが変わります。
| 今の状況 | 使える仕組み | 費用 |
|---|---|---|
| 働いている | 教育訓練給付制度 | 受講料の一部が戻る |
| 辞めている(失業手当あり) | ハローワークの職業訓練 | 無料(教材費は自己負担) |
| 辞めている(失業手当なし) | 求職者支援訓練 | 無料+月10万円の給付も |
辞めている方は、そもそも無料で受けられる可能性があります。
ただし職業訓練は開講時期が決まっていて、希望の分野があるとは限りません。選べる幅は狭くなります。
働きながら学ぶなら、給付制度を使って好きな講座を選ぶ形になります。
対象かどうかは、自分で調べられます

気になってる講座が対象かどうか、どうやって確認すればいいんですか。

厚生労働省が検索システムを公開しています。登録もログインも要りません。
「教育訓練講座検索システム」で調べられます。スマホからでも使えます。
分野や資格名から探すことも、スクール名から探すこともできます。
一番多い間違い
ここだけは気をつけてください。
同じスクールでも、全部のコースが対象とは限りません。
「このスクールは給付金対象」と聞いても、自分が選んだコースが対象外ということが起こります。
スクール単位ではなく、講座単位で確認してください。
分からなければ、スクールに直接「このコースは教育訓練給付制度の対象ですか」と聞くのが早いです。
申し込む前に確認が必要な場合もあります
もうひとつ。
「特定一般」と「専門実践」を使う場合は、受講を始める2週間前までにハローワークで手続きをする必要があります。
面談を受けて、書類を作って、申請する。この流れを先に済ませないと、後から申請しても受け取れません。
一般教育訓練(20%のタイプ)は、この事前手続きは不要です。

実際に対象講座を持っているところ
制度の対象講座を持つスクールは、複数あります。
たとえば全国にあるパソコン教室のWinスクールは、Webデザインなどの分野で対象講座を用意しています。
ただし、こちらもコースによって対象かどうかが変わります。確認は必要です。
デザイン系を検討している方は、こちらにもう少し詳しく書きました。
まとめ:全部を判断しようとしない

いい講座かどうかを自分で見抜こうとしてました。でも、そもそも無理な話ですよね。

受ける前に中身を見抜ける人はいませんよ〜。だから外から確認できることだけ、先に潰すんです。
今日の内容を整理します。
- 1独学が止まるのは「見てくれる人がいない」から
- 2よくある選び方の基準は、どれも曖昧で判断できない
- 3国が指定している講座かどうかは、外から確認できる
- 4ただし内容の質までは保証されていない
- 5スクール単位ではなく、講座単位で確認する
いい講座かどうかを、受ける前に見抜くことはできません。
できるのは、確認できることを先に確認しておくことだけです。
指定を受けているか。費用の一部が戻るか。自分が条件を満たしているか。
この3つは、今日調べられます。
全部そろってから決めようとすると、また1ヶ月経ちます。

まず検索システムで、気になってる分野の講座を見てみます。

それで十分です。選択肢が減れば、比べるのも楽になりますからね。


