
次の就職に向けて講座を申し込むことにしました。受講料の一部が国から戻ってくる制度も使えるみたいで、ちょっと安心してます。

いいですね。ハローワークの手続きはもう済ませましたか?

え、手続きって修了してからじゃないんですか?

講座の種類によっては、申し込む前に済ませておく必要があるんです。順番を間違えると受け取れないこともあります。
この記事で扱うテーマ
申し込んでからでは、遅い場合があります
現在、様々な技能習得のために、国が受講費用の一部を負担してくれる制度もあり、
うまく活用することで様々なスキルを費用をかけずに習得することが可能です。
ですが、講座の種類によっては、受講を始める前にハローワークで手続きをしないと、
1円も受け取れません。
受講料の一部が戻る「教育訓練給付制度」という国の仕組みがあります。
修了してから申請するもの、というイメージが強いと思います。実際その通りなのですが、
それとは別に、始める前の手続きが必要な場合があります。
後から気づいても、さかのぼって手続きすることはできません。

3種類あって、必要な手続きが違います
制度は3種類に分かれています。自分が使うのがどれかで、やることが変わります。
| 種類 | 戻る額 | 事前手続き |
|---|---|---|
| 一般 | 20%(上限10万円) | 不要 |
| 特定一般 | 40%(上限20万円) | 必要 |
| 専門実践 | 最大80% | 必要 |
Webデザインや簿記などの講座は、多くが上の「一般」に当たります。この場合、事前の手続きは要りません。
看護や保育、専門的なIT分野などは「専門実践」になることが多く、こちらは事前手続きが必須です。
自分が申し込む講座がどれに当たるかは、スクールに聞くのが確実です。

期限は、受講開始の2週間前まで

調べたら「1か月前まで」って書いてあるサイトが多いんですけど、間に合いません……

それ、古い情報かもしれません。今は2週間前までに短くなっていますよ。
事前手続きの期限は、受講を開始する日の原則2週間前までです。
ここで注意が必要です。
2024年4月に変わりました
以前は「1か月前まで」でしたが、2024年(令和6年)4月から「2週間前まで」に緩和されました。
ネット上には改正前の情報が残っているページも多く、「1か月前」と書かれていることがあります。
厚生労働省のサイトでも、ページによって記載が揃っていない箇所があります。
「1か月前」と書いてあるのを見て諦めた方も、まだ間に合う可能性があります。
最終的な判断は、住んでいる地域を管轄するハローワークで確認してください。

実際にやること
事前手続きが必要な場合、流れはこうなります。
- 1ハローワークに電話して、面談の予約を取る
- 2面談を受ける(1〜2時間ほど)
- 3面談の中で「ジョブ・カード」という書類を作る
- 4書類をハローワークに提出する
面談は予約制です。電話するときは「教育訓練給付金の訓練前キャリアコンサルティングを受けたい」と伝えれば通じます。
面談はオンラインでも受けられます。
早めに動いたほうがいい理由
期限は2週間前ですが、2週間前に動き出すと間に合いません。
面談が予約制だからです。希望の日に空きがあるとは限りません。
特に年度末や4月前後は混み合います。ハローワークの窓口自体、2時間待ちになる時期もあります。
受講を考え始めた時点で、一度電話してみるのが安全です。
修了しないと、もらえません
もうひとつ、見落としやすい条件があります。
受講しただけでは支給されません。修了したと認められる必要があります。
認定の基準は講座によって違いますが、だいたいこのあたりです。
よくある修了条件
出席率80%以上/課題をすべて提出/試験で一定以上の得点
途中でやめた場合も支給されません。仕事が忙しくなって通えなくなる、というのが一番多いパターンです。
申し込む前に、自分のペースで続けられる分量かどうかを確認しておいてください。
戻ってこないお金もあります
支払った金額の全部が対象になるわけではありません。
| 対象になる | 対象にならない |
|---|---|
| 入学料 | 検定試験の受験料 |
| 受講料 | 教材費・補助教材費 |
| 交通費 | |
| 補講や追試の費用 | |
| 分割払いの手数料 |
意外と見落とされるのが分割払いの手数料です。クレジット会社に払う分は含まれません。
また、会社が受講費用を負担してくれた分や、割引が適用された分も差し引かれます。実際に自分が払った額が基準です。
間に合わなかったときは

もし手続きが間に合わなかったら、もう諦めるしかないんですか?

手はあります。状況によって対応が変わるので、順に見ていきましょう。
まだ受講が始まっていない場合
スクールに相談して、受講開始日をずらせないか確認してみてください。
開講日が複数あるスクールなら、次の回に変更できる場合があります。数週間待つだけで数万円が戻るなら、待つ価値はあります。
修了後の申請を忘れていた場合
修了後の申請期限は、原則として修了から1か月以内です。
ただ、こちらは救済があります。
雇用保険の給付には2年の時効があり、期限を過ぎても2年以内なら申請できるとされています。
ただし支給が遅れたり、他の給付に影響が出る場合もあります。気づいた時点で、すぐハローワークに相談してください。
申し込む前に、これだけ確認
やることを整理します。
- 1そのコースが制度の対象か、スクールに確認する
- 23種類のうちどれに当たるかを聞く
- 3事前手続きが必要なら、すぐハローワークに電話する
1と2は、無料の説明会やカウンセリングで聞けます。
たとえば全国にあるWinスクールのように、対象講座を持っているスクールなら、そのまま相談できます。
まとめ:順番だけ間違えないこと

危なかったです。申し込んでから調べるところでした。

知らずに損する人が本当に多いところなんですよ〜。先に電話1本入れておけば済む話なので。
今日の内容を整理します。
- 1講座によっては、申し込む前の手続きが必要
- 2期限は受講開始の2週間前まで(2024年4月に緩和された)
- 3面談は予約制なので、早めに電話する
- 4修了しないと支給されない
- 5間に合わなくても、打てる手はある
制度そのものは難しくありません。順番を間違えるかどうか、それだけです。
講座を決める前に、まずスクールに「このコースは対象ですか」と聞く。
対象で、事前手続きが必要なら、その日のうちにハローワークへ電話する。
これだけで、数万円から数十万円が変わります。
そもそも講座選びで迷っている方は、こちらもどうぞ。
デザイン系を検討している方は、こちらに詳しく書きました。

まずスクールに、対象かどうか聞いてみます。それからハローワークですね。

その順番で合ってます。聞くのはタダですからね〜。いってらっしゃい!



