
イベントのキャッチコピーとか、グループLINEの名前とか、考えるのは結構好きで、コピーライティングの副業に、最近ちょっと興味があるんです。ただ、仕事にできるかって言われると……そこまではセンスに自信なくて。

いいですね〜!副業を選ぶ際に、興味があること、好きなことっていうのはとても大事ですからね。そして安心してください!コピーライティングは決してセンスが全てというわけではないんです。

そうなんですか!?センス勝負だと思ってた。あ、でも実は、初心者には厳しかったり、全然稼げないっていうオチだったり?

私がそんなイジワルなこといったことありますか〜?笑 今回はコピーライティングについて、一つずつ紐解いていきましょう!
この記事で扱うテーマ
「選ばれないと0円」は本当か

クラウドソーシングの案件を見たんですけど、コンペ形式ばっかりで。採用されなかった人の投稿を見ると「時給0円でした」みたいな話までありましたよ。

何十件も提案して、やっと1件採用されたとかですね。ただ、それは「コンペ形式」をメインに取り組まれている場合ですね。コピーライティングには実はコンペ以外の取り組み方もあります。
「ネーミング副業=選ばれないと0円」というイメージは、検索して最初に出てくるのがコンペ案件であることが多いからです。
コンペは提案を先に提出し、採用された人だけが報酬を受け取ります。考えた時間がそのまま消える可能性が、最初から仕組みに組み込まれています。
一方、ココナラのような出品形式は、購入された時点で報酬が確定します。同じ「名前を考える」作業でも、報酬が確定するタイミングがまったく逆なのです。
| コンペ形式 | 出品形式 | |
|---|---|---|
| 報酬が確定するタイミング | 採用された時だけ | 購入された時点 |
| 案を考えるのは | 購入(採用)される前 | 購入された後 |
| 不採用・未購入時に失うもの | 提案そのもの全部 | 準備にかけた時間だけ |
| 代金の扱い | ー | ココナラが先に預かる |

市場と相場のリアル

仕組みは分かりました。でも、そもそも需要ってあるんでしょうか。ニッチすぎる気もして。
ココナラのコピーライティングカテゴリは、累計実績2.4万件、出品者2,500人以上、出品数2,322件(2026年7月時点)。その中のネーミング案作成サブカテゴリだけでも、累計実績9,000件、出品者500人以上、出品数421件あります。
この記事では、コピーライティングという大きな枠の中でも、特に「ネーミング」を入口として解説していきます。文章を書くのが苦手でも、名前という一点だけを考えるのなら、ハードルはぐっと下がるからです。
| 累計実績 | 出品者数 | 出品数 | |
|---|---|---|---|
| コピーライティング全体 | 2.4万件 | 2,500人以上 | 2,322件 |
| うちネーミング案作成 | 9,000件 | 500人以上 | 421件 |
サブカテゴリ
新しい商品・店・会社・YouTubeチャンネルが生まれる限り、そこには必ず名前が必要になります。
名前は一度決めれば長く使われますが、生まれるものの数自体が減らないので、依頼が途切れない構造です。
価格帯は、下は1,000円から上は20万円まで、同じ一覧に並んでいます。実際、ネーミング10案を1,000円で提供する出品者もいて、安さと実績量が矛盾せず共存しています。
最低出品価格について
コピーライティングカテゴリの最低サービス価格は1,000円です(ココナラ公式ヘルプ「カテゴリごとの最低サービス価格」より。全カテゴリ中の最低は500円)。相場の目安は、ネーミング10〜20案で1万〜3万円程度、商標・ドメイン調査込みのパッケージで2万〜5万円程度です。
ちなみに、このカテゴリには姓名判断や開運系のネーミング出品も多数あります。
ココナラ自身も「社名の画数を気にする場合は、社名判断に対応した出品者を選ぶこともできます」と案内しています。占いの角度から名前を考える仕事に興味があれば、こちらもあわせてどうぞ。
まずは、どんなネーミング出品が並んでいるか見てみませんか
センスの正体は「型」

待ってました!センスの話、聞かせてください。

お待たせしました!結論から言うと、有名なコピーやネーミングのほとんどは、理論として説明できるんですよ〜。
ネーミングは、ひらめきを待つものではなく、型を回して案を量産する作業です。
実際に知られている商品名で、型を確認してみましょう。
| 型 | 作り方 | 実例 |
|---|---|---|
| 足し算型 | 2つの言葉をそのまま組み合わせる | ウォークマン(ウォーク+マン) |
| 引き算型 | 組み合わせた後、語呂よく文字を削る | ゴジラ(ゴリラ+クジラ) |
| オーバーラップ型 | 意味を重ねて言い換える | 熱さまシート(熱を冷ますシート) |
| 語呂合わせ型 | 既存の言葉に音を寄せる | 先着バンザイ(千客万来) |
| 逆読み型 | 言葉を逆から読む | ポッキー(「吉報」の逆読み) |
| 変形型 | 単語の語尾などを変化させる | BLENDY(BLENDの語尾を変化) |
| 接尾語型 | 意味を持つ接尾語をつける | WINDOM(win+dom) |

ポッキーが「吉報」の逆読みだったなんて、知りませんでした。名前って、思いつくものじゃなくて、考えられるものだったんですね。
ちなみに、ひらめきを待たずに強制的に案を出す手法も確立されています。
ブレインストーミングの考案者オズボーンによる「チェックリスト法」は、9つの決まった問いを対象に順番に当てはめて、発想を強制的に広げる方法です。
9項目それぞれを、ネーミングに当てはめるとこうなります。
| 項目 | 問いかけ | ネーミングでの使い方 |
|---|---|---|
| ①転用 | 他に使い道はないか | 既存の一般的な言葉を、そのまま名前に転用する |
| ②応用 | 他からアイデアを借りられないか | 別ジャンルの言葉(スポーツ用語・古語等)を借りてくる |
| ③変更 | 意味・音・形を変えられないか | 読み方や表記を少し変える(ひらがな→カタカナ等) |
| ④拡大 | 大きく・強くできないか | 「メガ」「スーパー」等の強調語を足す |
| ⑤縮小 | 小さく・省略できないか | フルネームを頭文字だけにする |
| ⑥代用 | 他のものに置き換えられないか | 日本語を英語・外来語に置き換える |
| ⑦置換 | 順序や配置を変えられないか | 単語の並び順を入れ替える |
| ⑧逆転 | 逆にしたらどうか | 言葉を逆から読む(前述のポッキー型) |
| ⑨結合 | 組み合わせたらどうか | 2つの言葉をつなげる(前述の足し算型) |
実際に使う手順はシンプルです。
- 1テーマ(商品・サービス)を決める
- 29項目に上から順番に当てはめて、思いついた言葉をとにかく書き出す
- 3出てきた案を、前の表の型に言い換えて整える
9項目すべてで良い案が出るとは限りません。ただ、行き詰まった時に「他に使い道は?」「逆にしたら?」と機械的に問いを変えていくだけで、止まっていた手が動き出します。
センスという言葉は、この手順を知らない人が結果だけを見たときの呼び名にすぎません。

型を体系的に学びたい人へ、3冊
ここまでの型を、もっと深く体系的に学びたい方向けに、実在する書籍を3冊、それぞれ違う角度から紹介します。
| タイプ | 書名 | こんな人に |
|---|---|---|
| 王道の名著 | 『ザ・コピーライティング 心の琴線にふれる言葉の法則』(ジョン・ケープルズ/ダイヤモンド社) | 広告業界で86年以上読み継がれる原典を、一度は読んでおきたい |
| 最新の実践書 | 『「最強の一言」Webコピーライティング』(野津瑛司/スタンダーズ) | 短い一言(マイクロコピー)で、今どきのWeb上の表現を学びたい |
| すぐ使える単語帖 | 『売れるコピーライティング単語帖 探しているフレーズが必ず見つかる言葉のアイデア2000』(神田昌典) | 読むというより、辞書のように必要なときだけ開いて使いたい |
※以下は商品リンクです(アフィリエイトを含みます)
どれか1冊選ぶなら、活字に抵抗がなければ①、今どきの実践的な言い回しを知りたいなら②、とにかくすぐ使えるフレーズが欲しいなら③がおすすめです。
AIは敵ではなく道具

型は分かりましたけど、それでも案がなかなか出てこなかったらどうしよう、とは思います。

そこは、今の時代AIに任せてしまいましょう〜。実は今、この仕事の中身自体が変わってきているんです。
生成AIでネーミング候補を大量に出す手法は、すでにこのカテゴリの標準になっています。
奪われたのは「たくさん思いつく力」で、人間に残ったのは「選ぶ・確認する・なぜその案かを説明する」という工程です。
| AIがやること | 人間がやること |
|---|---|
| 候補の大量生成 | 型に照らした選定 |
| 言語変換・語感のバリエーション出し | 商標・ドメインの簡易確認 |
| ー | 選定理由の言語化 |
| ー | 購入者の意図とのすり合わせ |
実際に、ココナラのネーミング案作成カテゴリには、AI活用を前面に出した出品と、理由・解説を売りにする出品の両方が存在します。
| 訴求の方向 | 出品例 | 価格・評価 |
|---|---|---|
| 案の数で勝負 | AI×プロでネーミング50案提案 | 2,000円 |
| 案の数で勝負 | AIを活用した即日10案 | 3,000円 |
| 理由・解説で勝負 | 根拠のあるネーミングを提案 | 評価213件 |
| 理由・解説で勝負 | 12案+解説付き | 評価53件 |
案の数は安く、判断は高い。これが今のこのカテゴリの価格構造です。
見落とされやすい注意点
AIは過去のデータを学習しているため、既存の商標に近い名称を生成しやすい傾向があります。AI生成の名前ほど、生成後の商標調査は従来以上に慎重に行う必要があります。

発想が湧かないのって、弱点だと思ってたんですけど……そこは道具に任せていいんですね。
選ばれ続けるための戦略
この仕事には、他ジャンルにない構造があります。自分の出品タイトルとキャッチコピーを作る作業が、そのままスキルの実演になるのです。
| ジャンル | 実力を示す方法 |
|---|---|
| イラスト・動画編集 | 別途ポートフォリオを用意する必要がある |
| ネーミング・キャッチコピー | 出品ページのタイトル自体が実演になる |
実際の文字数制限
ココナラのサービスタイトルは、語尾の「ます」が固定で削除できない仕様のため、自分で決められるのは実質23字程度。これとは別に、キャッチコピー欄が最大30文字用意されています。
この2つの枠を埋める作業は、依頼を受けたときにやる作業と本質的に同じです。ココナラ自身、タイトルの仕様を変更した際にこう説明しています。
これまでのサービスタイトルでは、購入者の方にサービスを見つけてもらいづらく、出品者の方が販売機会を逃してしまうケースがありました。
ココナラ公式ニュースより
タイトルの書き方次第で売れ方が変わることを、プラットフォーム自身が認めているのです。「なぜその名前なのか」という理由を添える価値も、公式が明記しています。
実際のレビューにも、理由の説明そのものへの評価が残っています。
修正意図や表現のニュアンスまで丁寧にご説明いただき、大変分かりやすかったです。
実際の購入者レビューより
継続の道筋も、公式の出品者ランク基準から確認できます。最初の関門は累積の有料販売1件。これでレギュラー認定され、一度上がるとランクダウンしません。1件売れれば評価が1つ付き、評価ゼロの出品とは購入者から見た印象が変わります。
- 11,000円台で出品して1件売る(レギュラー認定・評価が1つ付く)
- 2得意ジャンル(店名・YouTube・作品タイトル・開運系等)に絞る
- 3リピーターと指名が発生する
- 4単価を上げる
天井の高さも確認できました。累計評価2,020件の出品者や、政府機関の案件に携わってきた経歴を掲げる出品者も、同じカテゴリに実在します。そしてこの仕事はリピートされやすい性質があります。
今後もキャッチコピー等の言葉選びに詰まることがありましたら、ぜひリピートさせていただきたいです。
実際の購入者レビューより
名前に詰まる場面は、事業を続ける限り繰り返し訪れます。一度信頼された相手が、再依頼先になりやすい仕事です。
出品も登録も無料です。合わなければ非公開に戻せます

まとめ:言葉に詰まった誰かの、隣に立つ仕事
ネーミングの副業に必要なのは、生まれつきのセンスではありません。
型を知り、道具を使い、選んだ理由を言葉にできること。そして自分の出品ページが、最初の作品になります。

なんだか、思っていたよりずっと始めやすい仕事なんですね。今夜早速、自分の出品ページを作ってみようかな!

いいですね〜!そのタイトルが、あなたの最初の作品になりますよ。
名前を決められずに止まっている人は、いつでもどこかにいます。
新しく店を始める人、YouTubeチャンネルを作る人、屋号を考えている人。その隣で一緒に言葉を探す仕事には、報酬以上のやりがいもあります。
出品も登録も無料で、合わなければ非公開に戻せます。今日できるのは、自分のサービスのタイトルを1本考えてみることだけです。
あなたの”センス”を、形にしてみませんか


