
AIを使ってブログを書いてみたいんです。でも、AIで書いた記事ってやっぱりバレますか?なんだか、ずるいことをしている気もして。





迷うのは、読む人に誠実でいたいと思っているからですよね。その気持ちは大事にしてください。





やっぱり、AIを使うのはやめたほうがいいんでしょうか?





そんなことはありません!「誰にバレるのか」を考えると、何に気をつければいいかがはっきりしますよ。
この記事で扱うテーマ
結論:問題はバレることより「AIに書かせただけ」に見えること
結論から言うと、AIで書いた記事は、バレることがあります。
ただ、本当に気にするべきなのは、バレるかどうかではありません。
Googleは、AIを使ったかどうかではなく、中身に価値があるかを見ています。
読者が離れていくのも、AIを使ったからというより、
「AIに書かせただけ」の、誰が書いても同じ記事に見えたときです。
この記事では、「バレる」相手を3つに分けて、それぞれの実態をデータで確かめます。そのうえで、AIを使いながら「自分の記事」にする方法を紹介します。
「バレる」相手は3人いる
「AIで書いたらバレる?」と聞くとき、相手として思い浮かぶのは、だいたい次の3つです。
| 相手 | バレるか | バレたらどうなるか |
|---|---|---|
| AIかどうかより中身の価値で判断する | 価値を加えずに大量に作ると、スパムとして扱われる可能性がある。 | |
| AI検出ツール | 判定はあてにならない | 人が書いた文章でも「AI」と判定されることがある。 |
| 読者 | 「AIっぽさ」には気づかれやすい | 信頼が下がる。一番影響が大きい。 |


Google:見ているのは「AIかどうか」ではなく「価値」
Googleは、生成AIを使ったコンテンツについての考え方を公開しています。AIを使うこと自体は禁止されていません。AIを使っても、人が書いても、守るべき基準は同じです。
ただし、はっきり注意されていることがあります。
生成AIで、利用者にとっての価値を加えないまま大量のページを作ると、「大量生成されたコンテンツの不正使用」というスパムに当たるおそれがあるということです。
また、AIは事実を確かめずに文章を作るため、間違いが混ざることがあります。Googleは、公開前に人が内容を確かめることを求めています。
出典:Google検索セントラル「ウェブサイトで生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス」(2026年10月6日更新)
AI検出ツール:判定はあてにならない
「AIが書いた文章かどうかを判定するツール」はたくさんあります。でも、その精度は、思われているほど高くありません。
| 事例 | 分かったこと |
|---|---|
| OpenAIの判定ツール(2023年) | AIの文章を「AIが書いた」と正しく判定できたのは26%。人が書いた文章を、9%の割合でAIと誤判定した。精度が低いことを理由に、半年ほどで公開を終えた |
| スタンフォード大学の研究(2023年) | 英語を母語としない人が書いた作文の61%が、AIの文章と誤判定された |
出典:Decrypt「OpenAI Quietly Shutters Its AI Detection Tool」(2023年7月)/Stanford HAI「AI-Detectors Biased Against Non-Native English Writers」(2023年5月)
どちらも英語の文章での結果ですが、判定ツールが「AIっぽい」と見なすのは、言葉づかいがシンプルな文章や、整った文章です。人が書いた文章でも引っかかることがあります。ツールの判定で一喜一憂する必要はありません。
読者:一番気づかれやすく、一番影響が大きい
読者の反応については、気になる研究がいくつかあります。
| 研究 | 分かったこと |
|---|---|
| ヨーロッパの研究者による実験(2025年) | AIが書いた回答は、出どころを知らされなければ、人の回答より好まれることがあった。ところが、AIが書いたと知らされると、その好みは大きく下がった |
| アリゾナ大学の研究(2025年) | 13の実験、5,000人以上で調べたところ、AIを使ったと自分から明かすと、信頼が16〜20%下がった。「校正だけに使った」と控えめに伝えても下がり、他人にバレた場合はさらに下がった |
出典:Parshakov ほか「Users Favor LLM-Generated Content — Until They Know It’s AI」(arXiv、2025年2月)/University of Arizona News「Disclosing AI use can backfire, research shows」(2025年5月)
つまり、読者は「中身」と同じくらい、「誰がどう書いたか」を気にしています。書いた人の経験や考えが見えないと、読者は置いていかれたように感じてしまうのです。
このブログの運営者も、読者としてはこう感じているそうです。





AIっぽさを感じても、内容が興味深ければ読むし、つまらなかったら読まないかな。ただ、AIっぽいなーって思うことはありますよ。
AIっぽいことに気づかれても、中身があれば読まれる。中身がなければ、AIっぽさが離れるきっかけになる。分かれ道は、やはり中身です。





でも、そんなに気づかれるなら、AIを使っている人ってそんなに多くないんじゃないですか?





実は、逆なんです。数字を見てみましょう。
そもそも、AIを使った記事はどれくらいあるのか
| 調査 | 分かったこと |
|---|---|
| Ahrefs(2025年4月) | 新しく見つかった英語のページ90万件のうち、AIの文章が入っていたのは74.2%。人だけで書かれたページは25.8%だった |
| Graphite(2025年5月まで) | ネット上の記事のうち、AIが書いた記事は約半分(48%)。一方、Google検索の上位に出ていた記事は、86%が人の書いた記事だった |
出典:Ahrefs「74% of New Webpages Include AI Content (Study of 900k Pages)」/Axios「AI writing hasn’t overwhelmed the web yet」(2025年10月、Graphiteの調査)。どちらもAIの判定ツールで数えた結果なので、あくまで目安です
新しいページの4つに3つには、AIの文章が入っています。運営者も、同じことを感じていました。





世の中、気づいてないだけで、AI記事は思ってる何倍も何十倍もあふれてるんだろうなと思います。もしかしたら、今の時代にまったくAIを使わずに記事作りをしてるところなんて、ないんじゃないかな。
それでも、検索の上位に出てくる記事の多くは、人が書いたものでした。ここから分かるのは、
差がつくのは「AIを使っているかどうか」ではなく「AIをどう使っているか」だということです。
「AIっぽい」と思われる文章のクセ
読者が「AIっぽい」と感じるのは、どんなところでしょうか。運営者が、AIで記事を作り始めたころに実際に直していたクセを聞きました。





最初のころは結構直してました。「それ、〇〇です」みたいな言い回しとか、倒置法を多用したりとか、分かりづらい比喩的な言い回しとか。AI文章ならではのクセっていうのは、やはりあると思います。
一般的に指摘されるクセも合わせて、直し方を整理しました。
| AIっぽいクセ | 例 | 直し方 |
|---|---|---|
| 決まった言い回し | 「それ、〇〇です」「〇〇と言えるでしょう」 | 自分がふだん話すときの言い方に直す |
| 倒置法の多用 | 「大切なのは、続けること。」 | ふつうの語順に戻す。強調は本当に大事な1か所だけにする |
| 分かりにくい比喩 | 「ブログは、未来の自分への手紙」 | 比喩をやめて、何がどうなるのかを具体的に書く |
| 誰にでも当てはまる一般論 | 「自分に合った方法を見つけることが大切です」 | 「自分の場合はこうだった」という一例を足す |
| どこかで読んだ結論 | 「まずは行動してみましょう」 | 読者が今日できる、具体的な一歩に言い換える |
| 経験や数字がない | 「多くの人が悩んでいます」 | 自分がかかった時間、金額、回数などを入れる |
最初の3つは、文章の「見た目」のクセです。慣れれば、読み返すだけで気づけるようになります。運営者も、記事の作り方を身につけるうちに、手直しはかなり減ったそうです。
大事なのは、後半の3つです。一般論、どこかで読んだ結論、経験のなさは、言い回しを直しても消えません。ここは、書く人が自分で足すしかない部分です。
運営者の失敗談:投稿ボタン以外を自動化して、200記事
ここで、このブログの運営者の失敗談を紹介します。Googleの言う「価値を加えない大量生成」を、自分でやってしまった話です。





量産していたころは、Makeで自動化のシナリオを組んで、投稿ボタンを押す以外のほぼすべてを自動化していました。





最初はAIを過信していたんです。大手ニュースサイトの真似をすれば伸びると思って、2か月で200記事を積み上げました。でも、アクセスは何も変わりませんでした。
テーマ選びから本文まで、AIに任せた記事には、運営者自身の経験も考えも入っていませんでした。誰が作っても同じ記事を200本並べても、読者にとっての価値は200倍にはならないということです。
運営者は、この失敗をきっかけに運営方針を一から見直しました。量産した記事は整理し、今は1本ずつ、自分で考える部分を必ず入れて作っています。この失敗の詳しい経緯は、こちらの記事に書いています。






じゃあ、AIを使いながら「自分の記事」にするには、具体的にどうしたらいいんですか?





運営者さんは、AIに任せるところと、自分で決めるところをはっきり分けているんです。その分け方を、そのまま紹介しますね。
AIの記事を「自分の記事」にする5つのポイント
考え方はシンプルです。「何を書くか」を決めるのは自分、「書く作業」はAIに任せる。運営者は、計画の段階のチェックを自分でやり、実際の作業をAIに任せています。
- 1書く前の打ち合わせは自分でやる:誰に向けて、何を伝える記事にするのかを、AIに書かせる前に自分で決める
- 2調べる前に方向を自分で確かめる:AIが調べた内容をうのみにせず、「本当にこの方向でいいか」を自分で判断する
- 3AIの答えを一度疑う:AIが最初に出した答えに「本当にそうか?」と問い返す。ひっかかったところが、自分にしか書けない部分になる
- 4自分の経験や判断を一つは必ず入れる:かかった時間、迷ったこと、失敗したこと。小さなことで十分
- 5公開前の文言チェックは自分でやる:事実が正しいか、自分の言葉になっているかを、最後に自分の目で確かめる
3つ目の「AIの答えを一度疑う」は、この記事でも使っています。詳しくは、記事の最後の「この記事ができるまで」で紹介します。


著作権と「AIを使ったと明かすか」はどうする?
著作権:AIで書いても、ルールは人が書いた文章と同じ
AIで作った文章でも、既存の作品とよく似ていて(類似性)、その作品を元にしている(依拠性)場合は、人が書いた文章と同じように著作権の侵害になりえます。文化庁と内閣府が示している考え方です。
AIが出した文章に、どこかで見たような言い回しや、特定の記事にそっくりな部分がないかは、公開前に確かめておきましょう。
出典:PC Watch「文化庁、AIと著作権の関係について資料公開」(2023年6月)
AIを使ったと明かすかどうか
先ほどの研究のとおり、AIを使ったと自分から明かすと、信頼は下がりがちです。一方で、他人にバレた場合は、さらに下がります。どちらにも理由があるので、明かすかどうかは、書く人が決めていいことです。
このブログの運営者は、こう考えています。





正直に言って、AIを使って記事を作っていることを明かすのは、プラスにはならないと思ってます。AI創作物に対する風当たりは、最近どんどん強くなっている感じもしますしね。





ただ、AIを活用することで、今まで自分の能力では無理だと思っていたことができるようになる。何者でもない人が、何者かになれる可能性が広がると思うんです。だから、このブログでは正直に明かしていこうと思います。推奨はしません笑





隠すか明かすかは、自分で決めて大丈夫です。もし明かすなら、「AI使用」とラベルを貼るより、どう作ったかを具体的に見せるほうが伝わりますよ。Googleも、コンテンツがどのように作られたかを読者に伝えることを勧めています。
まとめ:AIを使うかより、AIの答えに自分を足せるか
- 1気にするべきは、バレることより「AIに書かせただけ」に見えること
- 2Googleは中身の価値を見る。検出ツールはあてにならない
- 3一番影響が大きいのは、読者の目
- 4差がつくのは、AIを使うかではなく「どう使うか」
- 5経験と判断は、自分で足す





ずるいかどうかばかり気にしていたけど、AIを使うこと自体が問題じゃないんですね。大事なのは、AIの答えに自分の経験や考えを足せるかどうか。まずは1本、書く前の打ち合わせを自分でやって、自分の経験を一つ入れた記事を書いてみます。





いいですね。AIに「本当にそうか?」と聞き返したところから、あなたにしか書けない記事が始まりますよ。
この記事ができるまで
最後に、この記事がどう作られたかを紹介します。この記事も、AIと運営者で分担して作りました。
| 段階 | AIがやったこと | 運営者がひっかかって変えたこと |
|---|---|---|
| キーワード選び | 「AI ブログ」で検索されている452語を、意味ごとに仕分けした | 当初は「AIでブログを書くのはずるい?」という記事の予定だった。でも、「ずるい」で検索している人は452語の中に一人もいなかった。「ずるいより適したキーワードがありそう」と考え直し、「バレる」に切り替えた |
| リサーチ | 上位の記事と、公的機関や研究の情報を集めた | 上位の記事は「バレないコツ」ばかりだった。隠す方法ではなく、「バレても困らない書き方」を答えにすることにした |
| 構成と執筆 | 構成案を作り、文章を書いた | AIっぽいクセの具体例、200記事の失敗、AIの使用を明かすかどうかの考えは、運営者が自分の言葉で答えた |
| 公開前 | — | 下書きを読んで、文言を10か所、改行を5か所直した。まとめは「スマホだと文字だらけになる」と考えて、6項目から5項目に短くした |
AIに任せたのは、仕分けや調べもの、書く作業です。何を書くか、どこに引っかかるかは、運営者が決めています。これが、このブログの「AIで書いた記事」の作り方です。
次に読む
何かを始めたあとに「これでよかったのかな」と迷いが出てきたら、こちらのまとめもどうぞ。




